松本まり の 徒然

松本まりが日常のことを政治とつなげて語るブログ

泉大津のCOVID-19対策に思うこと

泉大津はCOVID-19対策が公的な役割から逸脱している。

 

私が覚えているのは、市長がブレンドした漢方茶の無償配布だ。

泉大津市役所 2021年5月21日 · 【先着30名様 茶葉(六合漢方研究会監修)の無料配布について】 自宅などで療養されている方に、養生が大切であるとの考えに賛同いただいた六合漢方研究会様にご協力いただき、ブレンド茶を考案していただきました。

当時のホームページは削除されているようである。

フェイスブックに記録が残っていた。(当該FB)

これが最も私が憤っている件である。

私自身、こういうものに救われてきた経験がある。私の主治医は漢方医である。

漢方的なお茶で症状が緩和することがあることもあるが、その効果は実証されているものではないし、それなら漢方を適切に処方されたほうがましだ。

これを市長という権力を持つ人間がやることなのか、と。

こういうものは、普通の医療と併用してやるものであって、どちらか片方だけのものではない。

そもそも公的な医療の役割としては、まずは検査場の整備であって、発熱外来か誰でも使える検査場か、それの周知と受けやすい配置である。

断じてやるべきことは健康茶の配布ではない。

お茶を配布した意図については市長のnoteから伺い知ることができると思う。

#5罹患した人を、重症化させないことで、重症化病床のひっ迫を防ぐ|南出賢一|note

この時、大阪では、検査が受けられないという声があふれ、まじめな市長は検査が受けられるように整備していたが、泉大津市長が検査場を設置したのは2021年6月頃だったように思うし、その検査も有料だった。

市長は一貫して食物を利用して免疫力を上げればいいという主張に感じられる。

 

そして、次に始まったのがオンライン診療である。

泉大津市 新型コロナ オンライン相談

泉大津市民のどれだけの人間が、オンラインのコミュニケーションの手続きができるというのであろうか。

泉大津市には市立病院という公設公営の病院があるのにもかかわらず、こういったものが開設されていることも意味が分からないことである。

オンライン診療は市民無料で使えるが、発熱外来は有料である。

ちなみに登録すると、シンポジウムの案内が来る。そういったことも越権行為なのではないかと思う。

 

 

新型コロナワクチン健康被害支援金について/泉大津市

ワクチン後遺症の救済は国の責任で本来はやるべきである。

国がやらないから自治体がするということもそれは公的な役割として必要なことである。

その一方でCOVID-19に罹患し、苦しんでいる人間のケアがほとんどないことが気にかかってしまう。

発熱して、検査が受けられずに困ってる声がたくさん届いていたし、自分自身も罹患して、大阪の検査体制と医療体制、両方の問題に困った。泉大津は、そのことに冷淡すぎるように思う。

泉大津市が、発熱した場合のフロー整備をしていれば、罹患せずに済んだ方々も多くいただろう。

どんな方々でも医療を受けられる体制を提供することが公的な役割ではないだろうか?

まだまだやり残していることが多いのが、泉大津市政であると私は思う。

ネットで流れてきたものだが、大阪府下での泉大津罹患率はこの換算によるとワースト5位である。2022/09/26 泉大津市(23,403人/10万人)という数字になる。

https://public.tableau.com/app/profile/shigemura/viz/COVID-19OSAKA_2020_11_17ver/OSAKA

実際は17,397人(陽性累計)/74,336人(人口)という感染数値であり、罹患率は23%である。全数把握が終了した地点での数値である。

この状況に何も調査をせずに、市民に可視化もせずに、検査の周知すらせずにいたのが、泉大津市である。

 

誰もが大切にされる泉大津という私のスローガンからは程遠い現実である。