6月13日が締め切りに迫る令和5年度泉大津市第二回定例会の一般質問。
6月21日午前10時からです。順番はまだ未定です。またお知らせしたいと思います。
傍聴に来られる方はぜひ見に来てほしいと思います。
観れない方は泉大津市議会 - YouTubeでごらんください。
そして、一昨日の話になりますが、父親が亡くなりました。
祖父から電話が入ったときには、1月に危篤になった祖母がついに亡くなってしまったのかと身構えたら、予想外のことで亡くなったのは父でした。
「真麗、大変やお父さん死んだ」「・・・えー？・・・えぇーーー？？」
6月9日の23時に受けた電話でした。
父親と最後に会ったのは18歳です。
14年の間、父親とは一切会うことがありませんでした。
高校卒業してから、母方のところに遊びに行ってから帰ってきたら「遊び惚けやがって」と嫌味を言われたのが言葉を最後に交わした記憶です。大学に行く気がないので、大学を辞退するつもりだったので、お金の用立てもせずにいる私に対するいら立ちだったのではないか、と今では推測できますが、その当時は「はぁ？」でしかなく。
引っ越し準備をしないといけないのだけど、身体が異常にしんどいなと寝込んでいたら、カポジ水痘様発疹症が発症し、父親に声をかけるも無視されて、父親は出かけてしまい、ぶつぶつになった顔で絶望しながら祖父母に電話をかけて、そのまま祖父母が部屋まで来てくれて、私のものをかき集めて、そのまま家を後にしました。それが父と直接接していた最後の記憶です。
それから、大学時代は、【学部生】高等教育の修学支援新制度（給付奨学金、入学料・授業料免除）について | 和歌山大学に苦しめられました。授業料免除のための書類は、扶養になっている人間の所得証明書でないと、当時は受け付けてもらえなかったためです。今はどうなんでしょうか。父親と接点を持たねばならない、祖母に代行してもらいましたが、毎回、書類が遅れて学生課に頭を下げに行くことは本当に苦痛でした。
制度のほうが悪いというのも感じていましたが、それよりは身近に憎悪の対象があれば、それを人は憎むものです。制度の悪さよりも、私は父親を憎んでいました。
その後、父親は弟二人に百万単位の借金をさせたこともあり、死を願うほど、憎む対象でした。
だけど、今考えたら、どうしようもない父親を追い詰め続けたのは、制度の方だったんじゃないかと、今では思うのです。
本当は、父親としてふるまうことができない人でした。だけど、振舞わなければならないと押し付けたのは、先に再婚して私たちを父に押し付けた母だったとも言えますが、制度がそうなっていたのだから仕方ないとも言えます。
育てる義務は果たせないが、親である権利は手離したくない。そういう親はたくさんいるのではないか、と、最近は思います。その権利は、手離せないことに理由があるのではないか。
父が親の義務を負わなければ、そして家族であるという義務を押し付けられなければ、私は父親を憎むことがなかったのではないか、ということを考えます。
そう考えられるようになったのは、突飛かもしれませんが、今、泉大津の市議になる経験が、そうさせたのではないだろうか、と考えています。
市議になるために、共産党ではたくさんの人に出会い、たくさんの人たちの生活を見る機会にいやおうなく接します。それは、新聞赤旗の集金だったり、後援会ニュースを配ることだったり、生活相談の場だったりします。
そういった人たちに出会っていると、その人が弱い立場であるにもかかわらず、たくさんの義務を課せられていることに気付きます。そして、その義務をなんなくこなせてきた自分は、弱い人間だと思っていたけど、本当は強いというものだったのではないかと、強弱の思い込みを揺さぶられました。そして、弱いと思うことに対する偏見についても考えさせられてきました。
そして、絶対的権力があるように見えていた父親も、世間から見れば、弱い立場の人間で、弱いとみられないように、見られてはいけないと見栄を張って生きてきた人間だということも。
父親が悪いという側面があるにしろ、父親だけが悪かったのだろうか、そう思うようにもなった、思えるようになったことに驚いています。
そして、最後に、私は父親を許しているんだということにも気付きました。生きて会いたかったかどうかは、わかりません。それは別のことですが、生きていてほしかったということは思いました。
しかしまぁ、死にすぎだね、と弟とため息をついたりしました。母が死に、叔母が死に、父が死に。祖父母よりも先に死んでばかりです。
三人とも、氷河期世代です。偶然なのか、日本政策の失策か。
こういう中で、私が迎えることになった泉大津市での定例会になります。
