松本まり の 徒然

松本まりが日常のことを政治とつなげて語るブログ

住まいの権利を保障するために①

今回の一般質問のテーマは「住まいの権利」でした。

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まず、現在にも続く問題として、泉大津市の公共施設適正配置計画の問題があります。

この計画は公共施設すべての計画をまとめたものだと、私は理解しています。

市庁舎、公民館、図書館、様々な公共施設の現状と課題を踏まえたこれからを、この計画では定めています。

ところが、この計画を大きく逸脱した新たな個別計画が作られている…

住まいの権利を主張する前に、民主主義の土台が崩れている、話し合いを経て決めたはずの計画が変更されてしまう問題を問う必要がありました。

 

お風呂がない市営住宅、募集しても倍率が1以下で空き家率が高い市営住宅の存在を問う前に、計画が実施されてこなかった過去を検証する必要があったのです。

 

公共施設適正配置計画【PDF】は2017年に作られた計画です。

市営住宅の内容は以下の画像のような内容になっています。

④ 市営住宅 【検討結果】 ・施設評価の結果では、築年数の浅い河原町市営住宅及び劣化や耐震の状況から虫取市営住宅は、 建物・機能を維持する施設、それ以外の施設は、建物の廃止、機能の効率化を図る施設となっ ています。 ・市営住宅を総合的に活用するための計画として「泉大津市ストック総合活用計画」、計画的な維 持管理の方向性を示す計画として「泉大津市公営住宅等長寿命化計画」が策定されており、こ れらを踏まえた施設の適正配置が必要となります。 ・上記の計画では、建替を検討する施設として、寿市営住宅、汐見町市営住宅、二田市営住宅、 廃止を検討する施設として、春日町住宅、河原町住宅が示されています。 【今後の方向性】 先に策定されている計画を踏まえ、建替予定である寿市営住宅、汐見町市営住宅、二田市営 住宅については、集約建替も視野に入れた検討を行います。 また、応急的な住宅として設置され、耐用年数を超過している春日町住宅、河原町住宅につ いては廃止を進めます。

公共施設適正配置計画(第二期)【PDF】は見直しされたと主張される計画です。

内容は以下の画像になります。

【第1期の評価】  汐見町市営住宅は、長寿命化を図るため、「泉大津市公営住宅等長寿命化計画」(平成31年 3月)に沿って大規模改修を実施しました。 【今後の方向性】  市営住宅の長期的な管理を見据えた「公営住宅等長寿命化計画」に沿って、寿市営住宅、二 田市営住宅について集約建替を進めるとともに、虫取市営住宅、助松市営住宅の長寿命化を 図ります。また、耐用年数を経過している河原一般住宅、春日一般住宅については、用途廃止 とします。


あとからわかったことですが、公営住宅等長寿命化計画は、2017年の公共施設適正配置計画に書かれていたものと、2023年の見直しに書かれたものは別物になっています。こういうところもひどいなと感じています。

 

2017年に作られていた公共施設適正配置計画は、学識経験者を含めた検討委員会が設置をされて、ワークショップを行い、パブリックコメントを実施した、非常に位置付けが重い計画です。

 

それが、見直しの際に、パブリックコメントだけを実施して決定。経緯として、不誠実だと言わざるを得ないと思っています。

 

建替を検討するとされていたはずの汐見町住宅の建替が、長寿命化という後退が起こっています。

みんなで決めた計画を、ほとんど意見ができるような状態ではないパブリックコメントの提出だけで、許されてよかったのか?

 

根拠になった計画は泉大津市公営住宅等長寿命化計画【PDF】になります。

2019年に作られた計画で、専門的な内容であることから、パブリックコメントすら実施されていない計画です。

 


本市では約3700人の方が困窮世帯であり、306戸しかない市営住宅では全く足りない状況で、加えて府営住宅が約1300ある、それに加えてURを加えて、足りると、計画では言いますが、URを公営住宅として加えている時点で、やる気があるのでしょうか。

この計画では、人口減少で困窮世帯は減少していくから、市営住宅は集約してもいい、という結論を導いています。

急なインフレや感染症などを考慮しろというのは無理かもしれないですが、あまりにも問題です。困窮世帯はいつ増えるかわからないのだから、多めに用意しようという発想はないのです。

 

公営住宅に関する計画は他にもありますが、これらが深く言及されているものだと、思います。

泉大津市公営住宅を考えることに対して、非常に後ろ向きだと言わざるを得ません。

 

真の困窮世帯だけを助けたいという思いが透けて見えるように思えます。

そして、雨風凌げるだけの設備で生きていける人だけを助けたいと。

そんな人はもう、数少なくなっています。そんな姿勢でいることが許されない。

きちんと、公営住宅について考えていくように求めたいと思います。

 

続きは以下からどうぞ

mari1990jcp.hatenablog.com